あっぱれコイズミ公式ブログ「タイのタイ冒険」

よしもと芸人の、あっぱれコイズミと申します。怪しいものではありません。猫・国内&海外旅行・ゲーム・映画・温泉巡りなどが好きです。 2015年5月からタイのバンコクに「アジア住みます芸人」として住んでいます。 ​ こちらのブログには趣味のことや旅行記やタイでの生活を書くので暇つぶしにでも読んでいただけたら嬉しいです。 よろしくお願いいたします。

【前編】富士の樹海に行ったらガチでヤバい事になってしまった【富士の樹海・恐怖の6時間】

「ダイエットに失敗したあっぱれコイズミには、罰ゲームとして富士の樹海に行ってもらいます!」

 


ワイ!ワイ!ワイ!という番組のダイエット企画でこう言われた時、まさか本当に行かされるとは夢にも思わなかった。

 


しかし今、現実に僕はあの「死の森・青木ケ原富士の樹海」の中で、迷ってしまっているのだ……前日に買い込んだ「樹海グッズ」を乗せて、国道246を走る。

 


いつもはイライラする渋滞も今日ばかりはなんとも思わない。むしろ永遠に続いてほしいくらいだ。この大量の車達はみんなそれぞれ仕事先に向かっているんだろうが、その仕事先が樹海なのは僕だけだろう。今にも雨が降りそうな曇り空がまるで僕に「行くな!!」と言っているようで心も曇ってくる。車内に流れる楽しげなミュージックさえも今の僕には鎮魂歌のように聞こえてしまう。

 


途中で、僕がもしもの時のために来てくれた作家のパジャマとりやさんを拾い(遅刻しやがったので捨てようと思ったが)首都高速へ。

 


とりやさんと、お客さんにいただいた「樹海の歩き方」という本の内容を話しているうちにまただんだんと不安になってきた。その本には樹海の危険(幽霊・気の狂った自殺志願者・自然の落とし穴・熊・野犬の群れ・一度迷ったら出てこれない)や自殺した方の死体の写真まで載っているのだ。怖い・・・もう少し助っ人がほしい・・・

 

 

と思ったその時、高速道路のバスロータリーに「樹海」と書いた看板をかかげた人達がいる。「なんだあいつら、自殺志願者か?」と思いよく見ると、後輩芸人のポロロッカの豊泉とナイーブの滝口だ!聞くところによると、彼等もたまたま樹海に行こうと思ったらしい。(たまたま行くような所ではない)

 


理由はアレだが、ならついて来てもらおう!!ということで、僕(勇者)豊泉(戦士)滝口(賢者)とりやさん(遊び人)の4人パーティーを組んで、富士の樹海というダンジョンに向かう事になった・・・

 


車を走らせる事、約2時間。ついに樹海に到着。車のドアを空けた瞬間、あきらかに空気が違う。見られている。誰かに見られているのだ。もちろん周りには永遠とも思える森が広がり、誰もいない。でも、たしかに視線を感じるのだ。そして怯える僕の視界の中に、ひとつの看板が目に入った。

 


そこには「あなたの命は自分一人だけのものではありません。もう一度よく考え直してみませんか?」

 


という事が書いてある。恐い・・・完全に心が折れた僕を尻目に他の3人はキャーキャー騒いでいる。樹海の中に入るのは僕だけなので他の3人は呑気なもんだ。あいつらが死んだらいいのに。

 


いよいよ樹海に入る前に安全の為に4人で軽く探検してみる事にした。最初はドラクエごっこをしながら歩いていたが、どうも様子がおかしい。地面に無数の枝が落ちていて、踏むたびにパキッ!パキッ!という音がするのだが、僕らが歩いていない時でもその音がするのだ。そして、これは作り話でもなんでもなく、ある一部分から異臭がするのだ。とりやさんは今日も口が臭かったので、口臭かと思ったが、そうではない。その近辺だけやたらハエが多いのだ。

 


暗黙の了解で速足になる4人。「今、絶対に見ちゃいけないものがあったよな?」とみんなの顔に書いてある。全員怯えていたが、この時、ガタイのいい勇者の僕と戦士の豊泉の2人が特にビクビク怯えていたので、このパーティーではゾーマどころかバラモスも倒せないだろう。いや、マタンゴすら倒せないはす・・・

 


そしてついに僕一人で樹海の奥に潜入する事になったわけだが、心が完全に折れた僕は、絶対にやってはいけない、ある禁断の作戦を実行することにした。それは、「ギブアップ」だ。こんなとこに僕一人で行くのは、鮭を溶岩の川に放流するようなもんだ。絶対に帰ってこれる訳がない。みんなもわかってくれるだろう……

 

 

 

ギブアップは一秒で却下された。

 

 

みんなの顔には「コイツ、それでも芸人かよ?」「情けない先輩だな。」「そりゃケータイに4日間誰からも着信ない状態が頻繁にあるわけだよ」「ブログ毎回なげーんだよ。足は短いくせに。」と書いてある。もうだめだ。行くしかないみたいだ。あの人達を連れてきたことが逆効果になってしまった瞬間だ。

 

こうして、僕はとりやさん、豊泉、滝口に見送られてビビりながらも樹海の中へと潜入したのだった。まさか、先ほどとは比べものにならないくらいの恐怖と絶望が樹海の中に待ち受けているとは、この時の僕が知るよしもなかった・・・・          

 


〜続く〜