この度、タイに住む猫好きの皆さんと協力してタイの猫を支援するクラウドファンディングを立ち上げる事になりました。
元々、僕は猫が好きなので(※なぜ猫好きになったかは過去記事をご参照くださいませ。)
タイにいる間に猫のボランティアもやってみたいなと常々思っていた所、今回のプロジェクトにお声がけいただき、微力ながら協力させていただく事になりました。
今回、支援する「シャム原種猫・保存繁殖センター」は通称タイ語でバーンメオ(猫の家)と呼ばれています。バンコクから車で約1時間半ほどの水上マーケットで有名なアンパワーという場所にあります。ここでは約75年前からタイの原種猫5種を現在のオーナーであるプリチャー氏の祖父の時代から保存、繁殖、飼育しています。
シャム(タイ)猫を代表するタイの原種の猫は、アユヤタ王朝時代(約500年前)には約29種いたとされていますが、様々な要因があり現代では5種のみ、コラート種、コッパー種、ボンベイ種、ウィチェンマー種、カオマニー種のまで減ってしまいました。そしてこれらの5種は現在、世界的にも希少種となってきています。
原種猫の繁殖のためには、3代(孫の代)までは繁殖ができないので、必然として猫の数が増えていく事になります。そして、原種として生まれて来ても、毛並み、健康状態など様々な理由から、次の世代のための繁殖させるためにはお役に立てない猫達もいます。 そんなお役ごめんとなった猫達は、猫好きの人にも差し上げたりしますが、貰い手が無い場合にはここで過ごす事になります。
そのような事情から、現在は約130匹ほどの猫達がいます。 当たり前のことですが、その猫達が生きていくためにはエサ代、ワクチン代、猫のトイレ用の砂代など費用がかかります。それらの費用は殆どが、そこを訪れる観光客からの寄付と、時々多めに生まれた猫をブリーダーとして譲ったりしてできるわずかな売り上げでギリギリでまかなっています。
観光客の寄付だけに頼っていては、この施設の運営もきびしい状況ということを知り、猫好きとしてタイの猫達をなんとか未来に残していきたい、そして、ここの猫達をより良い環境で見守ってあげたいという思いからこのプロジェクトを立ち上げました。僕も実際に現地に行き状況を見てきましたが、だいぶ厳しい環境でした。
バーンメオの修繕、補修など3点を重点的に頂いたご支援金を使用いたします。
1. 太陽熱の遮るような断熱材の入った屋根を作る。
2. 新しい猫ゲージの設置。
3. 130匹のエサ代、ワクチン代、トイレ用の砂代の購入。
タイは一年中暑いですが、特にバンコク郊外であるアンパワーは日差しが強く、屋根があっても日よけにはなりますが、気温が高く、猫たちの住む場所はお世辞にも快適とは言いがたく、常に暑さと戦いながら猫たちも過ごしています。また雨季にはボロボロの屋根から雨漏りする中で時にはぬれるのを我慢してやり過ごしています。
これを、太陽熱の遮るような断熱材の入った屋根することで、少しは気温が下がり、雨漏りもなくなり猫たちも楽になります。 また、一匹ずついるケージもかなり年季の入っていてボロボロになっているものを新しいものに変え、少しでも猫たちが快適に過ごせるような施設になるような手助けをしたいと思っています。 そして、130匹の猫たちのエサ、ワクチン、トイレ用の砂代の購入に充てさせていただきます。
今回、まずは施設の修繕、補修を行いきれいにすることで、今までより猫達も快適に過ごす事ができるようにしたいと思っています。また、より一層多くの人に来ていただき、タイ猫原種、彼らを取り巻く現状を知っていただき、より多くのご支援を募れれば運営も楽になり、猫達の安心して暮らせると考えています。
そして、いつまでもタイ猫原種が途絶えることなくみなさんに長く愛される猫達でいてくれる事が願いです。
もちろん、お金を集めるだけではなく僕も実際に再び現地へ行き、泊まり込みで修繕&補修作業を手伝おうと思います。
募金ではなくても、シェアや拡散や、お友達だちに口頭でこのプロジェクトを教えていただくだけでもありがたいので是非ご協力いただけたら嬉しいです。皆様、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。
タイ住みます芸人・あっぱれコイズミ(小泉信)
タイバンコク発 稀少シャム猫と猫の家の75年の歴史を守りたい。(松本幸子 2017/09/09 公開) - クラウドファンディング READYFOR