日本にいた時はちょくちょく伊豆などに釣りに行ってたんですが、タイに移住してからはほとんど釣りはやらなかったんですが、去年あたりからお友達に誘っていただいたり、同じく去年から寿司職人の勉強を始めたので魚の勉強のためにタイでも海釣りにちょくちょく行くようになったんですが、この度かなり過酷なサバイバル釣りに行ってまいりました!
場所はバンコクから約546キロ離れたラノーン近く(観光地で有名なプーケットの近くでもあります)のアンダマン海!
約1200kmの海岸線、650kmの東西の幅、797,700km2の海面、平均870メートルの深さの広大なアンダマン海で、48時間の船上海釣り生活をしてきました!
タイ×ミャンマーの国境沿いの秘境・アンダマン海での船の上で48時間耐久釣り生活!約3日間のサバイバル釣りで33種類以上の魚と出会う事ができました!今回は写真と共にタイでのサバイバル釣りの様子を書かせていただきます!※記事の後半に動画のリンクもあります。
バンコクから車で現地へ
朝8時にバンコクのトンローに集合し、車で約10時間かけてタイ南部のラノーン方面に向かいます。「ラノーンには空港があるし、国内線で行った方が楽なんじゃないかしら?」と思いましたが、
約3日間、一回も陸に戻らずに船上海釣りをするので、ルアーやジグやクーラーボックスが大量にあるし、釣れた魚はバンコクに持ち帰ってみんなで食べるので車で行くしかないのです。
2時間おきくらいにトイレ休憩のためにサービスエリア的な所に止まります。
バンコクから6時間くらい走ったとこでミャンマー国境近くにあるP2N Restaurantというレストランでご飯休憩をしたんですが、この辺には絶対に日本人は住んでないし、ここには日本人観光客もほぼ来ないはずなのに、リトル日本がありました!
今ここにいるのがタイで、すぐ目の前はミャンマーなのに日本の雰囲気が満載というシチュエーションがなんかよくわからん感覚でした。
切れ痔!?切れ字!?
そしてさらに南に移動する事4時間。ついに目的地のパンガー湾近くに到着!
位置情報だけ見せられてもわからないと思いますが、タイに10年くらい住んでる僕でも場所を細かく説明できないくらいの、めっちゃローカル感が溢れる漁村にあるホテル・・というか民宿に一泊して、翌日の早朝に海に出ることになりました。
アゴダやトリップドットコムなどの宿泊予約サイトには掲載されてない民宿で、一泊500バーツ(約2000円)でした!
宿の周りには猫が沢山いて良い感じでした。ただ、周りにはコンビニなどはなく、野犬も多いので車やバイクなでの移動手段は必須です!
そして宿からすぐ近くにある港に、船を見にいきましたが、超高性能エンジンを搭載したハイテク漁船でした!
エンジンが魚雷みたいです。船の中には連泊に耐えれるように電子レンジ、湯沸かし器、ガスコンロ、トイレ、シャワーなどもあります。
この船(seven seas号)はバンコクでも有名な釣り道具屋の7seas ProshopのオーナーJaiiさんが所有する船で、チャーター料は2泊3日で1日3食付で8万バーツ(約32万円)でした!友達4人と割っても僕にとっては正直、安い値段ではありませんでしたが、お金はまた頑張って仕事して稼げばいいし、一生に一度の人生、滅多にできない経験ができた方がいいなと思って海外での2泊3日船上生活釣りに参加しました。
明日から使うクーラーボックスやルアーを船に積んで、漁師さんおすすめのシーフードレストランへ。
海が近いこともあり、エビやスマガツオを使ったタイ料理がめっちゃ美味しかったです!
川沿いで雰囲気も良くて、日本人が珍しいのかスタッフさんもすごく親切にしてくれました!おすすめしても、行くのにだいぶハードルが高い場所にあるので行けるかはわかりませんが、このあたりに釣りや旅行で行った日本人の方が夕食難民にならないように位置情報を載せときますw
https://maps.app.goo.gl/xjvW7rXHZfi9MHue6?g_st=com.google.maps.preview.copy
いよいよ48時間耐久船上生活釣りへ!
翌日は朝6時に起床し、港へ。
オーナーであり、今回の航海の船長でもあるJaiiさんと、大漁祈願&無事に戻ってこれるように海の神様にお祈りをします。
そしていよいよ出港!これで約3日間は陸に戻ってこれません。行く前は「そんな事言いながら、一回くらいは食料の補給とかで陸に戻れるでしょ。」と思ってましたが、ガチで戻ってこれたのは3日後でした。釣りってこんなにストロングスタイルでやるもんでしたっけ?
この時はまだ一回くらいは陸に戻れると思ってたので「わー!海が超綺麗!」とか言いながら観光気分でしたが、港を出て1時間ほどした所で急にピリっした空気になり、突然釣りが始まりました!48時間耐久釣りのスタートです!
船長さんが合図を出すと同時に一斉にみんなで竿を海に投下します。(私はYouTube用の動画も撮影してたので最初の7時間くらいはずっと撮影してました)
そしていきなり次々と魚が釣れました!
まずは、今回の釣りで全体的に釣れたハタ(Grouper)
スジアラ(Plectropomus leopardus)
マハタ(Hyporthodus septemfasciatus)
バラクーダ(オニカマス・barracuda)
と、次々と釣れましたが、そこから急にしばらくバラクーダしか釣れない地獄のバラクーダタイムが始まってしまったので場所移動することになりました。
魚群レーダーを見ながら釣り場所を次々に移動していくシステムだったんですが、3日間なぜか昼の時間帯だけはまったく何も釣れなくなってしまったので昼飯休憩。
ガパオライスをいただきましたが、タイ南部の味付けでめっちゃ辛かったですが美味しかったです!
そして魚群レーダーを見ながらさらに場所を移動して釣り再開!場所が良かったのか、大物祭りでした!
タイ(sea bream)
バラフエダイ(snapper)
釣れたと言うか、たまたま釣り針に引っかかったコバンザメ
タイで釣れたのを初めて見た!
エソ(Synodontidae)
名前のわからない魚
ミノカサゴ(Luna lionfish)
ハマフエフキ(タマン・Lethrinus nebulosus)
カツオがタイで釣れるの知りませんでした!スマガツオ(Euthynnus Kishinouye)
そして超大物!シイラ(Coryphaena hippurus)!マヒマヒとも呼ばれています!
プーケット地方でマグロが獲れるのは知ってましたが、実際に見るのは初めてです!キハダマグロ(Thunnus albacares)
フエダイ(Star snapper)
スギ(Rachycentron canadum)
イトヒキアジ(Alectis ciliaris)
などが釣れました!そして夕食を食べて休憩してから、今度は夜釣りをしました。
バラクーダ
イトヨリ(Nemipterus virgatus)
シマイサキ(Sharpbeak terapon)
ornate emperor(フエエキダイの一種)
を釣る事ができましたが、いきなり天候が荒れはじめ、大雨と突風が吹き始め、なんと嵐に巻き込まれしまいました・・
マジで転覆するんじゃないかというくらい船が揺れくり、恐怖の一夜を過ごしました・・
※動画だとわかりやすいので、後半に添付する動画もぜひご覧ください!
釣り2日目
船の椅子で寝る環境と、嵐の恐怖でほとんど寝れませんでしたが、短時間睡眠を終えて目覚めると、すっかり天候は回復し、海は穏やかになってました。よかった・・
朝食のタイのラーメン(クイッティアオ)を食べて体調不良も容赦なしの釣り2日目がスタート!
しかも、いきなり水深200メートルの深い海で釣るらしいです。果たして何が釣れるのか・・?
ウツボ(moray eel)が釣れました!小さいし、食べれないのでもちろんリリース!
Epinephelus flavocaeruleus
和名不明の魚ですが、タイではアンダマン海でのみ釣れる魚らしいです!
タチウオ(Largehead hairtail)
カレイ(Righteye flounder)
が釣れましたが、水深200メートルは魚が釣れるたびに引き上げるのに体力を消耗するわりにあまり成果が出なかったので、水深100メートルほどの海域に戻ると・・
サメ(Shark)・フトツノザメ (Shortspine spurdog)が釣れました!私、人生で初めてサメを釣りました!そして・・
なんと!ギガアジことGT(ロウニンアジGiant trevally)が普通に釣れました!ギガアジってかなりレアな魚だと認識してましたが、今回の海釣り旅ではそこまで特別感は感じなかったので、感覚がマヒしてるんだと思いますw
ダツ(Needlefish)
を釣ったとこで夕飯タイム。
今日釣れた魚と、他の漁船からいただいたカニ(チャッカチャンタレー)を豪勢に使ったタイスタイルしゃぶしゃぶでした!
自分達で釣った魚も、いただいたカニも本当に美味しかったです!海の幸を存分に楽しめました!
そしてこの日の夜も夜釣りタイム。私は約15分ほどの激闘の末に・・
かなり大物のキツネフエフキ(Longface emperor)を釣る事ができました!
めっちゃ疲れましたが、釣れてよかったです!この日は天候も穏やかだったので熟睡・・
最終日(3日目)
最初は「船の上(海上)なんかで絶対に寝れないわ!」と思ってましたが、疲労と、身体が海上生活に慣れてきたのかグッスリと寝ることができたので海の上でシャワー(海が汚れるので、もちろんボディソープやシャンプーは使ってません)を浴び
昨日釣った魚を使ったスープをいただいて、釣り最終日がスタート!
いきなりハタが同時に2匹も釣れました!
そして綺麗なツムブリ(Rainbow runner)
食べたら特に美味しかったイケカツオ(Doublespotted queenfish)
グルクマ(Indian mackerel)
などが釣れ、私も最後に
ビッグサイズのアオハタ(Yellow grouper)
食べたら超美味しいアザハタ(Cephalopholis sonnnerati)を釣る事ができました!
そして午後3時に約48時間に渡る船上生活釣りを終え、約3日ぶりに陸上に戻ってきました!
約3日間に渡る釣りの成果です!
なんと100匹以上、33種類もの魚を釣る事ができました!
釣れた魚は5人で分けてバンコクに持ち帰って食べましたが、もちろん食べきれないので残りは釣り船のスタッフさん、漁師の皆さん、漁村の皆さんに差し上げました!
正直、船酔いや疲れでしんどい時間帯もありましたが、本当に貴重な経験ができ、釣りと魚の勉強にもなったので参加してよかったです!船長のJaiiさん、スタッフの皆さん3日間お世話になりました!ありがとうございました!
サバイバル釣り生活を動画でもぜひご覧ください!
という事で文章で48時間耐久船上海釣り生活をレポートさせていただきましたが、YouTubeに動画もUPしたので、ぜひこちらもご覧くださいませ!
前編
後編
おまけ
3日間、電波の届かない海上にいたので連絡が取れない状態だったのですが、このような状況の時に限って重要な連絡が数件きてしまってたので、連絡を折り返した時にめっちゃ怒られました・・
撮影協力
7seas Proshop (セブンシーズプロショップ)
BANGKOK FISHING