先日、千葉の某所に車で行ってきたんですが、その周辺は夜の20時だというのにまったく人通りがなく、道も舗装はされているものの、細くてうねうねとした道で、窓を開けるとカエルの大合唱が聴こえ、タヌキらしき動物をいっぱい目撃するという「となりのトトロ感」満載の所だった。
遠まわしに書いたが、ようするに田舎ということだ。
でもそんな感じの場所を運転するのは楽しいので、道に迷いつつもぐいぐい走っていると、突然警察が2〜3人現れ、停車するよう命じられた。一瞬、なんか事件でもあったのか?と思ったがそうではなく、なんてことはないただの飲酒検問だった。
交通量の多い東京のでかい道路や、バンコクのスクンビット通りで何回も飲酒検問を受けているので「こんな車道りが少ない場所でやって意味あるのかしら?」と思ったが、どこでやろうとお酒の飲めない僕には飲酒検問は関係ないので恐れることはない。
「すいません、息はいてもらっていいですか?」お決まりのセリフと共に警官はアルコールブレスチェッカー(息を吹きかけるとアルコールを飲んでいるかがわかる機械)を出す・・・・
ん?なんかおかしい。警官の手にはアルコールブレスチェッカー(イメージで勝手につけた名前なので正式名称は不明だが、息を吹きかけるとアルコールを飲んでいるかがわかる機械)が握られてはおらず、変わりに顔をまっすぐこちらに向け、ツンと鼻を突き出している。ということは・・・
え?直で?
自らの鼻でチェックするの?
なんていう警官だろうか?アルコールチェックの機械を使わずに、自らの鼻を使うとは・・
そんなに自分の嗅覚力に自信があるんだろうか?もし僕が、もの凄く口が臭い人だったらどうするつもりなんだろうか?実際にだいぶ口臭いし・・
それか、ただ単に機械を忘れただけ?それか、においフェチ?いずれにしろ、もしここがアメリカで、僕が女性だったらセクハラで訴えたら勝てそうだ。しかし、その警官の目はとても綺麗で、真っ直ぐだった。汚れのない瞳、何の迷いもない鼻の突き出しっぷりを考えると悪気はないのだろう。彼は多分、署内でも一目置かれる飲酒検問のプロなのだ。そうに違いない。
でも、その警官は、びっくりするほど鼻声だった。