まずはコチラの記事をご覧ください。今年のお正月は、ロバートの馬場ちゃん達とチェンマイ旅行に行ってきました!
そこで、とある体験をしたので「後日ブログに書きます!」と言っておきながら、その発言は忘却の彼方へと旅立ってしまい、8ヶ月の月日が経って、やっとその発言は私の元に帰ってまいりました。
要するに「まだ書いてない事を思い出した」という事です。というわけで、8ヶ月前の記憶を辿りながら今回の記事を書きたいと思います、だいぶ前の事ではありますが、まだまだ鮮明に記憶は残っているので、少々お付き合いいただけたらと思います。
さて、馬場ちゃん達と5日間のチェンマイ旅行が決まったわけですが、馬場ちゃん達は日本から、僕はバンコクから向かう事になったのでチェンマイに現地集合という事になりました。
もうタイ国内旅行はお手の物なので、いつも通り飛行機のチケットを調べている時に、とある事を思いつきました。
それは、「チェンマイはもう何回も飛行機で行ってるし、今回は時間もあるし違う方法で行ってみよう!」というものでした。
早速、飛行機以外の方法を調べてみると、電車とバスでも行ける事がわかりましたが、バンコクからチェンマイは約700キロ離れてるので14時間はかかるみたいです。飛行機ならわずか1時間で到着するのに、電車かバスだと14時間です。
以前、日本からサンフランシスコまで飛行機で12時間かけて行った時よりも長いのです。
「正直しんどい・・」と思いましたが、タイ住みます芸人としてタイで色んな経験をしといた方がいいなと思い、今回は嫌々ながら・・・いや、ルンルン気分で電車で行くことにしました。
色々と調べてみたら、今は素敵な寝台列車が運行しており、個室でも700バーツくらい(約2200円)で快適に移動できるとの事でしたが、よせばいいのに、ここで僕の中の天邪鬼が騒ぎ出します。
「僕みたいなもんが、そんな普通に寝台列車でオシャレに快適に移動していいのか?誰もやってない体験をした方がいいんじゃないのか?」と・・
気がついたら、僕は271バーツの最安値の席の三等席を予約していました。
271バーツって!日本円で約700円ですよ!安っ!!そんな安い席で14時間も不安ではありましたが、小説を3冊くらい持って行って、景色でも眺めながら乗ってれば意外と優雅な電車の旅になるんじゃないかと思いました。この時は・・
1月1日に仕事を終え、そのままタイ国鉄のファランポーン駅へ。
駅構内とはいえ、線路に平気で人が立ち入ってるのがタイらしくていいですね!!
22時発の電車なので、発車の時間まで構内をフラフラしてたら・・
いきなり20分の遅延が発表されました。まあ、タイではよくある事なので気にせずにフラフラしてたら・・
さらに10分の遅延が発表されました。全然想定の範囲内なので、ベンチに座ってゆっくりしてると・・
おい、ふざけんなよ!一気に1時間5分の遅延って!
一体何があったんだよ!?遅延情報を小出しにすんな!!
刻一刻と変わる遅延情報に嫌気がさしたものの、時刻はすでに出発予定時間の22時。「いきなり遅延がなかったことになる」というアメージングタイランド状態を警戒し、いつでも対応できるようにホームの地べたに座って待機。
「まさか電車に乗る前に小説を読むことになるとは・・」と思いながらカバンをガサゴソするも、小説のしょの字もありません。そうです。やっちまったんです。
電車の中で読もうと思ってた小説3冊を、丸ごと家に忘れてくるという愚行をおかしてしまいました。
マジでやってしまいました!スマホで時間を潰すのも限られてくるし、バッテリー無駄に消費問題もあるので、ただただ自己嫌悪に陥りながら虚ろな目で時間が過ぎるのを待つのみです・・
そこからさらに遅延し、結局電車に乗れたのは予定より2時間半遅れの24時30分でした。
電車に乗る前にすでに疲労困憊です。「早く横になってゆっくり寝たい・・」と思いながらフラフラになって電車に乗り込んだ時に、恐ろしい事に気がつきました。
「寝台席じゃなくて三等席だった!」
・・・三等席は、予想以上に過酷でした。
写真の席に座るんですが、席はクッションが入ってなく、鉄板みたいに固い椅子です。
しかもこの狭さで一人用ではなく二人用です。横にデブが来たら即終了です。幸いながら横に座った人はガリガリだったので助かりましたが、それでも狭いです・・僕の横に座った人は「ふざけんなよ!デブが横かよ!しかもハゲてるし!」と思った事でしょう。
さらに、なんとこの狭いスペースに4人が座ります。対面に座ってる人と膝と膝がぶつかる距離です。三等席なのでもちろんクーラーはなく、非常に暑いです・・
こうして過酷な14時間の電車旅が始まったのです・・・
〜続く〜